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第三回*2006初夏のパーティ 〜JIMMY WATANABE “こころのかたち 声の色”〜

世界的にはワールドカップの開催に沸き、地元ではYOSAKOIの熱気が街に溢れかえる札幌。
巷の喧噪を逃れ、ゆったりとした時間を楽しむ集い[サロン・アルモニゼ]も、はや第三回を数えました。一般的に、こうした会の開催は前半三回目あたりが一つの節目。トーンダウンしたまま立ち消えになってしまう事が多いのもこの時期。不安な気分を抱えつつ訪れた会場は昨月末にオープンしたばかりのジョンケリーショールーム。
メインスピーカーには第二回のパーティ席上、軽妙洒脱なパフォーマンスで会場を笑いの渦にまきこんだ異彩のデザイナーJIMMY WATANABEこと渡辺治美氏。案内状にも有りました通り前回出席者各位からのリクエストに応えたかたちでの里見の人選です。
もちろん会場には第一回目からのレギュラーとして、すっかり顔なじみになった方々はもとよりインテリア業界で著名な方々など参加メンバーも増え、当初の不安はあっさり解消した次第。


さて、参加皆様の自己紹介。ジョンケリーファニチャールームの紹介と進みいよいよ渡辺氏のパフォーマンスがスタート。
ペンを走らせながら、手のひらサイズの用紙を片手に簡単なご挨拶の後、いきなりスーツ姿のままフロアーに片膝着いた姿勢で、本日の参加メンバーひとり一人のスケッチを並べ始めます。そういえば皆さんが挨拶している最中、撮影担当の私とともに、あちこち落ち着きなく移動されていた姿が目についていましたが、こんな計画があったとは!
描かれている方の特徴が素早く写されたスケッチに皆さん感嘆の様子、つかみはOK!といったところでしょうか。さすがJIMMYのミドルネームはダテではありません。しかもまだ途中ということで姿勢を保ったまま描き続け、筆先を追うように覗き込む参加者。時折見せる対象への真剣な眼差し。さながらモンマルトルはテルトゥル広場の似顔絵画家の即興。
もちろん、ここまでは氏にとってはウォーミングアップ。
おもむろに上着を脱ぎ捨て、袖をめくり上げ『魔法の鞄』の登場である。次々と取り出される彩色されたプレゼンボードを床に広げながら繰り広げられる「色と人生の関わり」への、時に深く、時にユーモラスなお話の数々。
カラーチャートを使った服装のコーディネートの話題。自らの仕事経験に端を発した映画の話はチラシを経由して思い出の名セリフへと流れます。エコロジーの話題からはスゥエーデンのゴミの分別収集へ。旅の話題からはスケッチを紹介しながら思い出とともに見た事もないような画材が次々と鞄から取り出されてきます。
もうこれ全編、氏のマインドマップを公開されているような展開に、会場は笑い声と感嘆の連続となったのでした。最後にと自作の詩を披露しながらチョッピり照れたように頭を掻いた渡辺氏。人柄そのもののホンワリと心温まるトークショーを堪能させていただいた1時間余りでした。
実は今回もスペシャルゲストがもう一人。Flamenco Libreで講師をなさっている高嶋裕美さん。「フラメンコのメインは歌なのよ」という簡単な紹介のあと、参加者の皆さんにフラメンコの基本としてパルマ(手拍子)をレクチャーいただき その後、一曲披露して頂いたのですが、ラフな出で立ちで参加されており、渡辺氏のパフォーマンス中も終始笑顔で興味津々に覗き込んでいた姿からは想像もつかないパワフルな靴の音に圧倒される思いを抱いたのは私だけでは無いと思います。(取材/R.H)

渡辺治美さんのプロフィール&コメント
・メッセージ(2006.06.13 空港にて 8:50 渡辺)
 2006年6月10日(土)のプロフィール サロン発
 竹中工務店 設計部勤務 COLOR MAKE

花イラストコンテスト 5000通の応募点のなかから一次審査通過作品に選ばれ 最終発表までの夢とワクワク感を楽しんでいます。
あれを買おう 旅をしよう…なあ〜んて今一番旬な気持ちです…。そして新しい夏を追っかけております。これから東京 函館 東京 札幌です。どんなドラマが待っていることか…?

高嶋裕美さんのコメント
・Flamenco Libre(北5西25)

オバチャンのフラメンコがいいのよ。(オバチャンって…?“誰がために鐘はなる”の登場人物、ジプシー女のピラールを里見は連想したのですが。何となく民族舞踏本来の匂いに触れさせていただきました。)

里見からのご挨拶
パーティの翌朝 渡辺さんからは「いいすばらしい人達の中に 美しい人生送ってますね。うらやましいです。」というFAXが届きました。
お集り頂いた方々にお礼申し上げます。皆様とともに今後も もっと充実の時間をクリエイトできるよう努力したいという思いでいっぱいです。
今回は“彼の家具がそこにあるだけで大人の男たちが忘れていた自分を取り戻す気分になったり あるいは胸を躍らせたりする”というJOHN KELLYの家具のショールームでのパーティでした。

◎弊社では今後も欧米文化にふれるサロンの開催を予定しております。興味・関心をお持ちの方はお気軽にお問い合わせください。