昨年末に開催した第一回目から早3ヶ月。冬の寒さもまだまだ厳しい季節の中、年明け早々ちゃくちゃくと準備を整えているあたり、里見好枝のパワーの源はどこにあるのでしょう!?編集子としては一抹の不安を感じつつも第二回アルモニゼが開催されました。今回は昨年末完成した宮の森モデルハウスが会場です。メインスピーカーをお引き受け頂いた樋田京子さんも実は弊社で家をお建て頂いたご縁がもとでのお付き合いとの事。ご主人の研修に随行するかたちでの渡米に端を発した北米ボストンでの四年間に渡る研究生活と子育て、というタフな暮らしを通じて経験された異文化の中での様々な楽しい交流の日々を「NEWENGLANDの日々」と題してご披露いただきました。
|
さらに今回はニューイヤーパーティということで里見のダンスを通じての友人「しのぶ&Merek」によるパワフルかつ官能的なダンス・デモでオープニングという洒落た演出で、参加者一同ついついグラスのシャンパンもすすみ挨拶がわりの自己紹介の段階から積極的な会話に笑顔があふれる状況でのスタートとなりました。
樋田さんも大変お忙しい時間の中、思い出を散りばめた写真を編集して参加者全員にお配り頂き、その写真を拝見しながら次々と飛び出すエピソードに一同、興味津々に聞き入りました。地方のホールで公演される定期コンサートへの思い入れ一杯のお話、生まれたばかりの子供たちに助けられながら築かれてゆくコミュニケーションのお話、研究室でのボスとのやり取りのお話など、日常生活の些細な事ひとつひとつに潜む文化の違いを乗り越えることで生まれたアメリカ社会への愛情あふれる所感の数々をお聞きするうちに、知らず知らず自分も一度はボストンで暮らしてみたいなぁという気分にさせられておりました。今回ご参加いただいた皆様は海外での生活を経験されている方も多かった為、それぞれの経験した国による違いについても積極的にご発言いただいたり、オープニングでダンスを披露したMerekはオーストラリア出身で日本文化の研究が日本在住の目的という事もあり会場内はいつしか座談会の様相。編集子としては本当に興味津々で聞き入る場面の多いパーティとなりました。パーティ後のお話では、ご自宅でも三家族合同でのクリスマスパーティをなさったとのこと。ご本人のコメントにもあるとおり、経験で培った「暮らしを楽しむ」姿勢を広めて行こうとする積極性と、そうした見識を次世代のために役立てたいという責任感。今後ますますご活躍の機会が増えるものと感じずにいられない魅力あふれる、まさにSuper Lady!これからも是非サロン・アルモニゼのレギュラーメンバーとしてお会いできますよう祈っております。
さて、今回はこれだけでは終わらせないところがコーディネーター里見の本領発揮でしょうか(笑)予々20年来のご友人との事で、当日、非常に短い時間を委ねられた某大手ゼネコンでデザイナーを本業にされている渡辺氏。終始会場の片隅で何やら筆を走らせる姿を不思議に眺めていたのは私だけでは無いはずですが。さて、渡辺氏、里見からプレゼンテーションを許された時間は10分間。おもむろに取り出したのは自称[魔法の鞄]。中には旅行の際に描きためたという夥しい数のスケッチ。絵の美しさもさることながら思い出として書き留められたウイットに富んだ言葉と、それを説明する氏の飄々としたキャラクターに会場は一気に演芸場のような盛り上がりに。時間の都合ということでプレゼンを終えた氏は風のごとくに会場を後にされましたが是非、機会がありましたら再会を期待して止みません。宜しくお願いいたします。(取材/R.H)
樋田京子さんのプロフィール&コメント
・北大歯学部卒業
・口腔外科医として臨床に従事
・頭頚部がんの研究で歯学博士取得
2001年 夫の海外留学にともなって当時1歳の双子を連れて渡米。4ヶ月の専業主婦を経験。趣味のケーキ作り、バイオリンなどを楽しむが、アメリカにおいても社会参加をしたい気持ちが強くなり、夫の勧めもあって同じ研究室にて研究員(ポスドク)として癌の研究を開始。研究成果が認められ、いくつかの学会に招待講演を行う。
2005年春 帰国後は北大歯学部の助手として研究、大学院生の指導に従事。国内にていくつかの招待講演をこなしながら、5歳になった子供たちの育児、家事、仕事にと忙しくも充実した毎日をおくっている。
「アメリカにて経験した男女ともに仕事も家族も楽しむ暮らしができたらいいなと、また次世代のためにも、そういう社会をつくっていけるようにしたいなと思っています。」
*家族:高校時代の陸上部先輩だった夫。男女の双子(今年小学1年生)*仕事の専門:腫瘍学、血管新生学
*一番好きな仕事は と聞かれたら 子育てと答えます。*趣味はバイオリン、料理(本当は食べることがもっと好き)*好きなことは気のおけない仲間とわいわい集うこと。
里見からのご挨拶
スイスでのエピソード、ピアノ曲“ポエジー”、若いビジネスマンの登場、“J.ケリーのキャビネットと愛犬”といった素敵な事柄とともに出席下さった皆様、それからいつも参加いただいている皆様、ありがとうございました。
女性ならではの様々な角度からボストン・ライフを紹介下さった樋田京子様、重い魔法の鞄を抱えてタクシードライバーと決裂しながらも駆けつけてくれた渡辺さん、オシャレな しのぶ&メレック(TAZAWA・DS)のダンス、本当にありがとうございました。
カタログを提供下さいましたローラ・アシュレイ様にもお礼申し上げます。
また、会場提供のサカイホームズインダストリィ(株)とスタッフにも感謝しています。
樋田先生(ご主人)からの“里見さんもワイルド”という評価はとても気に入っています。皆様のサポートをいただきながら楽しい機会をこころがけます。