家具をデザインすることの何が素晴らしいかといえば、それは唯一人間のためのものだからです。
人類がどのように進化しようとも基本的に家具と人間との関わりは 変わらないでしょう?ベットで眠る、イスに座る、テーブルで食事をする、 洋服をチェストやワードロープにしまう....。

私の初期のデザインはアメリカにおけるアート&クラフト運動やヨーロッパのバウハウス、そしてさまざまな現代建築の影響を受けています。名前を挙げると、F・ロイド・ライト、C・エイムス、G・スティックリー、グリーン&グリーン、ル・コルビジェらです。最初の5年は注文をもらったものだけを手がけていました。その間に、お客さんやプロジェクトの如何を問わず全てのデザインはあるひとつの考えから生まれることに気がづいたのです。

1992年にJ1シリーズのデザインを始めた時に私は、フレーム、本体そして表面という基本的要素を重視し、装飾をできるかぎり抑えるということを試みました。フレームの構造を重視し、前からも後ろからも引き出すことのできるチェストを作ったのです。そんなシンプルでユニークな商品は世界中で評価されるようになり、デザイン専門誌や評論家からいくつもの賞を頂きました。

材料・製造について(J1series)

■主材料
アメリカンチェリー無垢材(原産地 アパラチア山脈周辺)
一部ウォールナット無垢材(北米地)
■材料詳細
天板、本体フレーム他…無垢集成材
チェスト系家具の背板、中板…MDF突板合板
引き出し底…突板合板
チェア座面板、デイベッド上部板…合板
■デザイナー
John N. Kelly(ジョン・ケリー)米国NY在住1963年生
■製造者
Fowseng Industries(フォーセン・インダストリー)マレージア(ジョホールバル)新人デザイナーのミラノサローネ出品用家具の製作を始め、主にイギリス、デンマークなどヨーロッパのデザイナーズ家具の製造権を持つ。日本向けでは都内インテリアショップのオリジナル家具の製造も手掛けている。

知的所有権に関する告知

John Kelly Funiture Designは、1987年から手作り家具のデザインおよび製作を行ってきた建築家ジョン N.ケリーによって、1994年に設立されました。
John Kelly Funiture Designは、同社がデザイン、制作した家具および把手デザインに関するすべての権利を所有します。会社の方針として、デザインパテントと全デザインの版権を申請し、John Kelly Finiture Designに帰属するすべての知的所有権の侵害または誤用から、保護もできます。
従って、John Kelly Funiture Designの事前の許可なく、いかなる形状または素材においても家具の複製はできません。

店頭で見たものと色や木目が違うのはどうしてですか?

色の変化について。
JKFは仕上げに着色塗装を施していません。つまり木地本来の色が完成品として出荷されています。無垢材をワックスやオイルのみで仕上げた家具は、時間と共に樹種本来の独特な色あいに変化していきます。チェリー材はおよそ半年ほどで色が濃くなり、1年を過ぎるとダークレッドに変化しますので、時間の経過と共に展示商品と同様の色合いになります。

木目について。
JKFのフレーム本体や天板は、プリント合板(木目を写真に撮り印刷した材料)や突板合板(丸太を薄くスライスしてベニヤに貼り付けた材料)を使用していません。このため同じ木目の完成品はほとんど制作が不可能です。

半年で色がグレーになってガサガサしてきました。

納品直後にワックスで磨いてないうえ、毎日濡れた雑巾で家具を拭いている。
このような場合、100%木目部分の色は灰色に変色し、家具表面はササクレだったようなガサツキが起きます。こうなってしまった場合は専用ワックスを多めに擦り込み、数日間は毎日磨いてください。3ヶ月ほどでもとの状態に戻りますが、ガサツキの酷い部分は細目のサンドペーパーで削った後ワックスをタップリと擦り込んで下さい。